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引っ越し

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【2012/03/23 18:52】 | デザイン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
職場体験学習
昨年11月末、職場体験学習という教育カリキュラムに協力したことに対して、先日渋谷区から感謝状が届きました。渋谷区のある中学校から月曜日から金曜日までの5日間、中学生がやってきて、うちの仕事の体験をしてもらったのです。
感謝状

弊社に来てくれた14歳のカオルくんから初めて職場体験のお願いのメールを貰ったのは昨年の夏のことでした。彼の中学校では自分で体験したい職場を探させて、自分で電話で依頼させるという非常に厳しい宿題を出しています。中学生が自分で会社に電話をかけるなんて、緊張しただろうなあ。

カオルくんに聞くところによると、職場体験の申し込みを他のデザイン会社にもお願いしたのだけれど、どこからも断られたり「社長に聞いておきます」と言われ、そのまま連絡が来なかったりしたという。電話だとガチャンと切られてつらい気持ちになるのでメールで依頼してきたのです。
巷の皆さんはビジネスモードになるとこのような中学生に非情な対応を取る方が多いようですが、金儲けのジャマになると感じているのか、理解ができません。

カオルくんは緊張しているのか借りてきたネコのようにおとなしかった。そりゃあそうです。当たり前だけどね。社員とみんなでいっしょにお昼を食べに行った時もお母さんから携帯に「おごってもらってはいけませんよ」などという電話が入ったりして中学生がいるだけで和やかな雰囲気が漂っていました。おごってもらうのも社会勉強なのだと教えましたけどね。

カオルくんに、クライアント様のプロジェクトの仕事を手伝ってもらうことはさすがに難しいので、デザインの勉強として自分の名刺と、年賀状のデザインをしてもらいディレクションしたり、デザインコンペに出したいというので入賞するためのノウハウなどのお話をさせてもらいました。プロが使用するデザインのソフトの使い方を習ったりして、大量にあるデザインの年鑑も山に積んで眺めていました。

中学生からビジネスのこと、そしてビジネスにはデザインが重要であることなどを教育できればもう少しデザイナーの価値も上がるのでしょう。学校の美術教育は「アート」のことしか教えず、生活の中で人間が密接に影響を受ける「デザイン」のことを教育しない。これは片手落ちだと思っています。美術でなくても社会の教科書でやってもいいくらいだ。

しばらくしてカオルくんの中学校から職場体験のレポート「職場体験新聞」の冊子が送られてきました。飲食店や福祉施設、工場などで職場体験してきた活き活きしたレポートを読んでいると中学生たちの緊張感や職場の大人の人達の暖かさが伝わって来ました。

デザイン会社を体験したのはカオルくんだけ。でっかく「デザインの重要性」と書いてある。そうそう、そのとおり!ポジショニングの図も描いてある。レベル高い。この新聞をこのままクライアントさんへ配布してもいいくらい。よくわかってもらえたようで嬉しく思いました。(↓クリックすると拡大されます)

新聞


担任の先生も2度ほど弊社を訪問(視察?)にいらっしゃったり、毎日カオルくんのお父さんと日誌でコメントをやり取りするなど、周りの方も大変でしたでしょうが、カオルくんの人生にこの5日間が何か良い影響を与えることができたならば嬉しく思います。

職場体験という教育プログラムは高校生も行うべきだし、社会ももっと理解を示して受け入れるべきだと思います。「仕事のジャマ」は重々承知ですが、大人の責任として教育に感心を持ってほしい。この国の資源はすでに「人」しか残っていないはず。その「人」も年々減り続けるのだから、あとは教育で「クオリティの高い人」をつくるしかないのではないでしょうか。北欧の国々はかなり昔から気づいていて、すでに効果が上がっています。今はアジアの国々が教育にものすごい力を入れていることに気づいている人はどれくらいいるだろう。

今年の正月にはカオルくんから職場体験でデザインした年賀状をもらいました。ちゃんとオフセット印刷してあり、いっぱしのデザイナーじゃん、と驚かせてくれました。先日お父さんからメールを頂き、職場体験を経て成長が見られ、公募にデザインを出したりしているとのことでした。
4月からは3年生。受験が始まります。カオルくん、君ならできる。頑張れ!
【2012/03/22 11:48】 | 日々の仕事 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ガンディーが指摘するの七つの社会的大罪
インド独立の父、マハトマ・ガンディーは、資本主義における「七つの社会的大罪」を提唱している。この言葉はガンディーの慰霊碑にも刻まれています。今読んでも古さを感じさせない、というか、まさに現代の日本の社会を鋭く突いている気がします。
ガンジー


原則なき政治 (Politics Without Principles)
…まさに日本の政治。原則があるとしたら党のため、選挙のため、自分のため。国民のためと言っておきながら平均的な国民以上の待遇三昧。江戸時代から変わりませんね。

道徳なき商業 (Commerce without Morality)
…嘘だらけの食品原料、広告、ニセの口コミ、粉飾決算。騙され続ける消費者。

労働なき富 (Wealth without Work)
…金融の仕組みはリーマンショック以来すでに破綻が見えている。額に汗して働くなんてあほらしいと思う人も数多い。働くよりも生活保護を受けていたほうが楽だとか、偽装離婚までして保護を受ける人もいるとか。FXやパチンコなどやめて働け!

人格なき学識 (Knowledge without Character)
…偏差値競争、小児のお受験もいいけれど。これからは学力(暗記力)よりも人間力でしょう。肝心の人間教育、心の教育、クリエイティブな考え方の教育が足りていない。どころか、始まってすらいない。

人間性なき科学 (Science without Humanity)
…経済中心の科学になっていないか。お金儲けのための科学、利権を保持するために画期的な発明も闇に葬られたり、圧力がかかったりしているとか。

良心なき快楽 (Pleasure without Conscience)
…大人も子どもも快楽のためならやりたい放題。恥知らずモラル知らず。日本は世界一アダルト業界が栄えている国。他人の悲しみを無視して面白がるマスコミ。

犠牲なき信仰 (Worship without Sacrifice)
…偽善者はリスクを嫌う。明らかにお金儲け目的の宗教団体には税金を課せばいいのに。税金は世の中のために使われるのであれば、宗教団体こそ税率を高くして世のため人のために貢献するべきだと思うのですが。この考えはおかしいですかね?

七つの大罪を改めることができるのだろうか?この国は。
【2012/03/10 23:25】 | デザイン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
女性起業家のアントレーヌ☆コンテスト開催
武蔵小山創業支援センター主催の女性起業家のコンテスト「羽ばたけ☆アントレーヌコンテスト」のアドバイザーと審査員を努めました。
昨日は手づくり・オリジナル商品で起業する10人の女性が出展、販売を行うイベント。来場してくださった一般のお客様にアンケートを書いて頂き、お店のディスプレイ、販促ツール、接客などを審査してもらうイベントでした。6時間のイベント開催の間に一般の来場者が150人もいらっしゃったとか。大盛況でした。

およそひと月前から僕の販促セミナーや中小企業診断士の岡田憲政さんのディスプレイのセミナーを受けたり、個別に面談して、ビジネスに関してのご相談を受けたりして、昨日はその集大成の実践販売イベントでした。

皆さんの手作りの商品も素晴らしかったし、ディスプレイも非常に凝っていて力作ぞろいでした。販促ツールも頑張ってましたね。

hansoku
omise

自分で商品の企画から仕入れや製造まで手がけ、それを接客販売するところまで全部体験できる、なかなかやりがいのあるイベントですね。
起業しようと思う方は何をどうやっていいのか、手探り状態なわけです。そこで、このように最初から最後の販売までを専門家のアドバイスをもらいながらいわばシミュレーションしてみる事は自信にもなるし、課題も発見できる良い機会だと思います。
コンテストなので、入賞した人も賞から漏れた人もいるわけですが、一喜一憂しないで皆さん頑張って欲しいです。

実際のビジネスは大海原に小さな船で漕ぎ出すようなもの。大波もかぶるし、競合の船も星の数ほどあるし、でかい船もあれば海賊のような腹黒い船もある。お魚はどこにいるかわからないし、思ったように釣れません。現在の日本付近は毎日波が高く不安定な天気だし厳しい状況です。

コンテストはたとえてみればプールの中に船を浮かべてお魚を釣るようなものです。
しかし、プールを使って訓練してから海に出た人のほうが恵まれています。たいていは見よう見まねで「魚の釣り方」の本を読んだだけで海に出るのですぐに転覆してしまう。
だから今回このイベントにチャレンジしようと思った女性起業家の皆さんは他の人よりも格段に有利なポジションに立ているわけです。
起業するときは積極的にチャレンジして小さな失敗を早いうちに経験すること。そのためには考えてばかりいないですぐに行動することが肝心です。ただし闇雲に行動せずに、たくさん勉強することも必要です。やることはてんこ盛りです。

これから最後の個別面談がありますが10人の女性起業家さん一人ひとりが成功するよう祈るような気持ちでアドバイスさせてもらいます。
しかし1人50分の相談時間では言いたいことの半分も言えないんだよなあ…。それがちょっと心残りです。

【2012/02/12 23:55】 | 日々の仕事 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
STRAMDのシンポジウム
桑沢デザイン研究所主催のSTRAMDのシンポジウムへ行って来ました。
STRAMDというのは「戦略経営デザイン人材育成講座」という説明がされている講座です。デザイン思考できて、経営とデザインを関係付けて、社会や人のために勉強する、みたいな感じの1年間の社会人学校です。今ひとつよくわかりませんが、言えることは、「デザインが持つ価値を経営に活用していこう」ということでしょうか。僕が言っている「デザインを活用して経営を伸ばしましょう」ということよりも、もっと大きなテーマを持つ学校のようです。

実はこのシンポジウムは毎年聞きに来ているのですが、ますますデザインの価値が経営に必要とされているのを感じました。ただし海外においてです。中国、韓国、台湾の現状や、アメリカのMBAスクールの新しい動向などのレポートを聞きましたが、非常に感銘(と同時に焦り)を受けました。

中国の天津は経済特区に指定されており、超近代的な都市計画がされています。僕が子供の時に見たことのある星新一の小説の挿絵のような、SF映画のシーンのような壮大な都市の模型が作られていて2020年完成を目指しています。
すでにものづくりの中国ではなく、次の段階を踏まえてデザインの大学を1500校も作っているというのだから、このままでは日本のデザイナーは食えなくなってしまうのではないかと戦慄を覚えます。

インドやアジアの人たちはデザインの勉強を台湾に行くとか、韓国の若い人はどんどん世界に留学するとかいう話も。

すでにアジアの国々の目は日本を見ていないのが、寂しくも情けない気持ちになってしまいましたね。中国、韓国、台湾はすでに10年前から政治家が国策としてデザインを考えていたのです。やはり政治だよなあ。それと教育。学生だけでなく、社会人、特に経営者の意識がなんだかアジアの勢いとは違う。

日本の経済成長期の経営者さんたちと今のアジアの経営者さんたちの姿が重なります。情熱ですよね。日本はすでに置いていきぼりを食っている感が否めません。

そんな元気のない日本ですが、印象的な話が2つありました。
ひとつはオノ・ヨーコさんが昨年桑沢デザイン研究所で講演をさせて欲しいということで申し出があったそうです。その話の中で、東北の震災は日本で起こってよかったのかもしれない、もちろん良かったという言い方は適当ではないですが、他の国で起こっていればそれは単なる悲惨な出来事だけに終わっていた。しかし日本人というのはその不幸なことに何らかの意味を見い出し、新しい価値を産んでいくことができる国民なので、日本で起こる意味があったのではないか。というお話をされたそうです。

もうひとつはダニエル・ピンクが出版した「ハイ・コンセプト」を読んで、感銘を受け、著者に会いに行った人の話。本にはこれからの時代で求められるのは以下の6つの感性が説明されています。
・「機能」(実用性)だけでなく「デザイン」
・「議論」よりは「物語」
・ バラバラの断片をつなぎあわせる「調和」
・「論理」ではなく「共感」
・「まじめ」だけでなく「遊び心」
・「モノ」よりも「生きがい」
この本をセミナーにしてビジネスにしたいと思い、著者に交渉しに行ったある人が、著者に「何を言っているのだ」と叱られた話。これらのことは日本の研究をしてたどり着いた考察で、なぜ本家本元の感性に優れている日本人がアメリカ人の私にそんなことを言いに来るのか、とたしなめられたそうです。
「ハイ・コンセプト」は僕も読みましたが、このソースが日本人の文化だったとは、びっくりしました。

日本人は自分の文化や精神をあまりに理解していなさすぎる。僕も勉強不足ではありますが、しかし日本人にしかできないことがまだまだあるし、僕らがそれをやっていかなければならないという思いは昔から持っている。でもどうやればいいのかよくわからない。今年はそのことにちゃんと向き合って考えてみたいと思います。

【2012/01/16 07:00】 | デザイン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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