日本人の言語力の低下 その2
(昨日の続きです)
ドイツの教育現場の取材を興味深く見た。小学生の頃から自分の意見をキチンと伝える訓練をしている。抽象画を見て自分の意見を言う授業では論理的に、かつ他の人と異なることを言う。さらに考えることの訓練。課題から思いついた単語を並べていき、そこから発表する文章を作っていく。時間はたったの1分でやらなければならない。番組では女の子がクラスのみんなの前に出て農業について的確でわかりやすい発表をしていた。
このような訓練を小さな時から行っているドイツでは、サッカーの試合でも互いのコミュニケーションがうまくいくので、勝利を収めているという。

番組にはアートディレクターの佐藤可士和がゲストで呼ばれていた。なぜデザイナーが?と思ったが、祖父が言語学者だという。彼は「仕事の中でも、自問自答することで、思考を先鋭化し、考えをぼけた写真がぴしっとピントを合わせていくような作業を行なう。」とコメントしていた。
デザイナーは、様々な表現の中から、問題を解決するためのビジュアルやアイデアを考えなければならない。そのためには、問題は何なのか、それにはどうするべきなのか?といったコンセプトを立てることが非常に重要な作業になってくる。色や形はその次である。もちろん、色形を決めるのにも、自問自答による思考の先鋭化は必要なのだが、いずれにしても非常に論理的な思考や本質を考える力が必要なのである。感性が豊かであればデザイナーになれると思っている人が多いが、それだけではダメなのですね。
僕も普段の仕事の中で、スタッフのデザイナーに、「高校生の現代国語の問題集を買ってきて勉強をしなさい」としつこいほど言う。言語力というのは思考するための重要な要素なのだ。
日本人のその部分の力が急激に低下しているという。教育方法の改善を速やかにしなければ、日本は本当にヤバイ事になる。
【2010/02/01 07:29】 | デザイン | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
日本人の言語力の低下 その1
NHKの「追跡AtoZ」で日本人の言語力の低下をテーマにしていた。
街で「あなたが思う日本の良さを説明してください」という問いに対して、サラリーマンも学生も、単語でしか答えられないシーンが取り上げられていた。
原因は共通一次試験のマークシートや携帯のメールだという。

日本人の言語力の低下に関しては以前からゆゆしき問題と感じていた。
OECD(国際協力開発機構)が主催のPISA(学習到達度調査)というテストを行ったところ、日本の成績が31カ国中前回は8位だったのが今回は14位という結果だった。このテストは3年ごとに15才の児童を対象に行っているのだが、低下率でいうとOECDのなかで最も大きかったそうだ。さらに読書をしない高校生の比率もOECDの参加国中最も多い。数学の能力も国際テストで順位が急激に落ちたことは以前から言われることだが「読解力」も落ちてしまった。日本の人材もこんな状態では、国際競争力も経済も将来は暗いよな〜。

【2010/01/31 11:27】 | 思うこと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
龍馬伝 第1話を見る
今年の大河ドラマは「龍馬伝」だ。司馬遼太郎の「竜馬が行く」を読んだのは20代前半のころだったろうか。ものすごく感化されて、独り言などを言うのも、しばらく土佐弁でしゃべっていたりしたりね。ヘンですね。

龍馬役が福山雅治で、ちょっとハンサムすぎる嫌いはある。ふうぼうは、ちょっと前にやってた江戸時代へタイムスリップの医療ドラマ「仁」に出てきた坂本龍馬役の内野聖陽のほうが、けっこう僕のイメージにはまっていたのだが。まあ、慣れていくしかないだろう。これからの演技力に期待しましょう。
しかし龍馬よりも岩崎弥太郎役の香川照之がめちゃくちゃうまい!

第1回の最後のシーンが印象に残る。

弥太郎「下士はのう、死ぬまで上士に押さえつけられるがじゃ!それは未来永劫変わらん!」

龍馬「この土佐は…下士が上士に虐げられられちゅうこの国は、もうみんな変わらん言うけんど、わしはそうは思わん。土佐もいつの日か変わる日が来るかもしれん」

弥太郎「下士が上士に勝つ日が来るいうがか」

龍馬「いいや、下士も上士ものうなるがじゃ」

弥太郎「はあ?はあ?!どうやったらそんな世の中になるがじゃ! 」

龍馬「それがわからん!毎日毎日考えるけんど……わからん。
わかっちゅうがは、けんかじゃ変わらんいうことぜよ。
上士とけんかしたち、何ひとつ変わりゃせん。」

下唇をかみ、泣き顔にゆがんだ弥太郎の顔がめちゃくちゃいい。

どうすれば良いかなんにもわからんけれど、しかしきっとそんな日がきっと来る。
そう信じることができれば、きっと今の状況を変えることができるはずですよね。
今の日本が、幕末の日本と重なって見えてしまうのは僕だけでしょうか。
【2010/01/04 09:25】 | 思うこと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
今年もよろしくお願いいたします。
あけましておめでとうございます。
2010年平成22年元旦でございます。年末のビジネス番組や2010年日本はどうなる!?系の番組を見ているとまだまだ今年も厳しい情勢のようですね。昨年は私のまわりの人の話を聞くと仕事が激減したという話題ばかり。うちの会社も流行に乗って同じ状態です。
そんなこんなで今年の抱負は、「果敢に挑む」です。忙しくてなんにも手を打てなかった昨年は正直決心がたらんかった。緊張感がなかった。今年はちんたらしてるとマジやばいので、果敢に行動する事をモットーにしていきたいと思います。うちの年賀状も、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」と掲げております。
景気が良くなるまで、「虎視眈々」と行動していく所存です。
なにとぞ、今年もよろしくお願いいたします。

年賀状2010

【2010/01/01 23:07】 | デザイン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
パナソニック汐留ミュージアムのセミナー講師を務めました
16日、パナソニック汐留ミュージアムの学芸員照明研究会のセミナーの講師をさせていただきました。テーマは、「美術館展示パネルの可視性、可読性〜良い展示パネルの条件」ということでお話しいたしました。50館の美術館、博物館の学芸員さん62名のかたに来ていただきました。

パナソニック電工本社の5階ホールは広くて美しく、さすが大企業の風格とホスピタリティ!スタッフの方もとても良くしていただき、ありがとうございました。

読みやすいパネルの要素として、文字間、行間、時間、字切れについて、様々なシミュレーションの例をスライドでお見せして、大胆にもパナソニック汐留ミュージアムさんのキャプションや解説パネルに赤入れ添削し、こうするともっと良くなりますなんて、とっても失礼な(しかしわかりやすい)事例をお見せしました。汐留ミュージアムの学芸員さん方は笑って許してくれましたが、失礼いたしました!
パネルのデザイン、イメージのお話と、解説パネルのコンテンツの内容を、もっと美術愛好家向けの内容から、アートをエンターテイメント化するために、楽しく、興味を持ってもらえる内容を考えていきましょう。というご提案をさせていただきました。

時間が50分と短く、しかし話の内容は盛りだくさんなので、駆け足の話になってしまいました。冗談カマス余裕もなくて、ちょっと堅い講義になってしまったかもしれません。

そのあと、実際に学芸員さんに自分の美術館で使用している解説パネルを持ってきていただき、個別に公開添削レビューをさせていただきました。6館の美術館、博物館さんがキャプションを持参してくれましたが、時間の関係でこれも駆け足。申し訳なく思っております。

そのあと、地色を6種類のグレーと、細、中、太のフォントと、白抜き、墨文字に分けた18種類のキャプションに、色温度と照度を変えた8種類の光をあてて、近い距離と離れた距離で見てもらい、見え方を比較するという実験を行いました。これは60名全員に実際に見ていただき、統計を取りました。

非常に盛りだくさんで、充実したセミナーだったと思います。
セミナーでお会いした学芸員の皆さんは解説パネルに関して感心が高く、とても熱心でした。
懇親会にも30人も来ていただいて、嬉しかったです。私も本当に、全員の方一人ひとりとじっくりお話がしたかったなあという気持ちでいっぱいです。

セミナーに来ていただきました皆さん、これも縁ですので、ご相談があればお気軽にご連絡くださいね。
本当にありがとうございました。
パナソニック01

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パナソニック03
【2009/12/18 08:48】 | デザイン | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
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